松本文六実行委員長 |
この地震と、それにともなう巨大津波が東日本を襲い、さらに福島第一原発の事故を起こしました。
巨大津波と原発事故の映像は、遠く離れた九州に住む私たちにとっても、あまりに衝撃的であり、受け入れがたい現実でした。
東日本大震災による死者・行方不明者は2万人近くに上り、いまだ数十万人もの被災者が辛い暮らしを強いられています。
実行委員 |
更に、原発事故の状況が明らかになるにつれ、私たちはそのあまりにもひどい実態に怒りを覚えています。
いま子どもたちへの健康被害をはじめ、目に見えない放射能の脅威が日本だけでなく、世界中に広がっています。
原発事故は未だ収束していません。
いまこの瞬間にも放射能は放出されつづけ、懸命に頑張る被災者に耐え難い苦痛を与えるとともに、復興を妨げています。
スリーマイル・チェルノブイリ・福島と世界的な大事故は、人類と自然環境、地球上の全ての生命(いのち)に多大な犠牲を強いています。
昨年の10月29日、「さよなら原発おおいた集会」で福島から避難してきたお母さんは訴えました。
「九州の皆さんは私たちと同じ犠牲を受けないでください。
こんな原発の犠牲になるのは私たちだけでたくさんです。
私は今すぐにでも福島へ帰りたいのです。
でも帰れません。
私たちは何か悪いことをしたのでしょうか?
もう、こんなことで家族が引き裂かれて、涙しながら生きるなんて真っ平です。
どうか一刻も早く全ての原発を止めてください」と。
これ以上の悲劇を繰り返してはなりません。
原発に頼らない世界をつくるため、私たちは原発問題に真剣に向き合い考える必要があります。
広島・長崎の原爆を体験し、放射能の恐ろしさを知っているはずの私たち、そして戦争による唯一の被爆国である日本が、福島原発の事故によって世界中に放射能の脅威を広げる立場になってしまいました。
今日、3月11日に私たちが集ったのは、犠牲者への追悼と原発事故の悲劇をこれ以上繰り返させない誓いを共有するためではないでしょうか。
音響電源をまかなった太陽光パネルと再生バッテリー |
2012年3月11日
3・11さよなら原発おおいた集会
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